こんにちは!塾長の坂根です。
共通テストまで残り2ヶ月ちょっとですね。受験生にとっては不安でいっぱいな2ヶ月間です。私の塾でも高校3年生たちは毎日「ヤバい!時間がない!」と焦っています。
そんな受験生たちに毎年この時期に言っていることは、
「全ての科目に手をつけるな」
です。受験勉強は人それぞれやり方がありますので、一つの考え方として参考にしてください。
捨て科目について
私がよく塾で言っている言葉に『捨て科目』があります。これは「自分の苦手な科目を完全に捨てて勉強しない」という意味ではなく、
「学校の授業だけに集中する科目」
という意味です。
残り2ヶ月という短い期間で6科目7教科8教科全てを自力で勉強することは不可能に近いです。時間は有限なので、学校の授業以外の時間は手をつけない科目が必要になります。
捨て科目の基準は2つあります。1つは「自分が苦手でもう点数を上げるのが難しい科目」です。受験で必要ない科目(数学ⅡBCなど)もこの中に含まれます。苦手な科目はこの2ヶ月で劇的に上げるのは難しいですし、時間を割いている割に模試で結果に繋がらなかったらモチベーションも下がります。苦手な科目はもう割り切って自習勉強せずに、得意科目に時間を割きましょう。ちなみに受験生当時の私は生物を完全に捨てました(;^ω^)。
2つ目は「理数科目」、特に数学と物理・化学といった計算科目です。この科目は得意不得意に関わらず、自分で勉強するよりも学校の授業を集中して聴いた方がいいでしょう。理由として(とくに数学に言えること)、共通テストの問題は今までにないパターンが出てくるので、今までのセンター試験式マーク問題をどんなにたくさん解いてもあまり効果はありません。それであれば、授業の中で公式の覚えなおしをしたり、わからない問題は先生にその都度質問したほうがいいです。2次試験で理数科目がある受験生は、共通テストが終わってから過去問を中心に問題をたくさん解きましょう。2次試験の問題は各大学ごとに問題の傾向が変わるので、出願先を確定してから対策した方が効率がいいと思います。
残り2ヶ月で優先する科目
ではどんな科目に集中するべきか。捨て科目から考えてみると「文系科目」に集中したほうがいいですね。さらに、自分でする科目を3科目に絞って勉強したほうがいいです。私がオススメする科目は次の通りです。
「現代文・古典漢文・日本史・世界史・地理・理科基礎・英語」
とくに現代文はマーク式問題集を丸々一冊分するだけでかなり短期間で点数が伸びます。私が受験生に教えた勉強方法で問題集をすると、早い生徒は2ヶ月で8割以上点数が取れるようになりました。
現代文の勉強方法は次のやり方を守ることです。
『正解するまで問題を解く』
つまり、マーク式問題集で間違った問題を正解するまで解くことです。最初は1発で当たらず3周しても当たらなかった選択肢が、だんだんコツをつかんできて2週目で全部合うようになり、最終的には1発で解答の選択肢を当てられるようになります。
ただし、この勉強方法の難点は「一人で丸付けができない」ことです。正しい解答になるまで問題を解くということは、自分で解答欄が見れないということなので、友達や家族の人に自分の解答が合ってるかどうかの確認をしてもらいましょう。とくに、友達同士で問題集の答え合わせすると一緒に勉強を頑張っている感じがして、勉強へのモチベーションが上がりますよ!
私の塾で実際に使っている問題集を紹介するので、ぜひ受験勉強に使ってみてください。この問題集は論説・小説それぞれ12問ずつあるので、論説20分・小説15分で解き、その後解答が合うまで1つの問題をやってみてください。
現代文以外はとにかく暗記に時間を割きましょう。文系科目は暗記してなんぼなので、覚えた分だけ点数が伸びます。逆にいうと、覚えなかったらまったく点数が取れません。暗記にも時間が必要なので、私のオススメは「社会科目か理科基礎から1つと英単語」をひたすら暗記することです。
ということで、実際に私の塾で優先するようアドバイスしている科目の代表は
「現代文・日本史世界史・英語」
です。
とにかくこの2ヶ月は優先順位をつけて勉強しないと結果に結びつきません。共通テストは総合でどれだけ点数が取れるかが勝負になるので、自分の得意科目や点数が伸びやすい科目に絞って、有意義な2ヶ月間が過ごせるように受験勉強を頑張ってください!