国語の問題が劇的に解ける方法!

こんにちは!塾長の坂根です。

今日は国語=現代文が解けるようになる勉強方法をお伝えします。ここではあくまで「現代文」なので、古典漢文は除きます。

みなさんは国語ができるようになるためには、本を読むしかないと思っていませんか?

結論としては、

本をたくさん読んだからといって国語の問題が解けるわけではない」です。

私の塾でもよく保護者の方に「どうやったら読解力のびますか?うちの子全然本を読まなくて…」という相談を受けますが、そのたびに「本は読まなくても読解力はつきますよ」と答えています。

もちろん、本をたくさん読んだ方が語彙力が増えたりや活字に慣れているなどのメリットはあります。でも、小説をたくさん読んでる人はみんなテストで高得点取っていますか

実際に私の塾でも、国語の点数や偏差値が高い生徒で本をほとんど読まない子がいます。逆に、国語の点数が4割未満の生徒でも、「国語の問題の解き方」を教えたらすぐに7割以上になります。

国語の問題で点数を伸ばすポイントは2つあります。それは、

  • 本文に3回以上出てくるキーワードに〇をつけながら読む
  • タイマーをセットしてその時間内に問題を解く

です。本当にこの2つを守るだけで国語、特に説明文・論説はかなり解けます

では具体的な勉強方法をお伝えしていきます。

国語の問題について知る

聞いたことがありませんか?国語の答えは問題文に全部書いてあると。でもその答えを探すことができないから、毎回雰囲気で国語を解いて微妙な点数になるんですよね。

まず、なぜ「国語の答えは問題文にある」と言われているのでしょうか。

よく考えてみてください。

国語の本文を書いている筆者と国語の問題を作っている人は違う」んですよ。

ということは、100人が読んで100人が同じ答えで納得するためには、本文から直接答えを持ってくるしかないんです。いちいち筆者の人に「こんな意図で合ってますか?」なんて聞いてないでしょうし(笑)。

また、『読解力』というものをそもそも勘違いしている人が多いです。

『読解力』とは「正確に情報を読み取る能力」のことで、国語の問題がすごく解ける力ではありません。読解力は国語以外の科目でも必要な力で、の読解力が優れている人はどんな科目でも問題でも解くことができます。

国語の問題の場合は、正確に答えとなる箇所を探し出すことなのです。

キーワードの探し方

この「問題文から答えを探す」ためにするのが「キーワードに印をつけていく」ことです。3回以上出てくる言葉と書きましたが、筆者が強調したいから同じ言葉を何度も出すんです。そして、その「キーワード」が集中している箇所が答えになっている箇所なんです

このことを意識するだけで、漠然と読んでいた本文がまるで「ウォーリーを探せ」のように機械的に読めるようになります。

その印をつけるくせがついたら、今度はそのキーワードを含む一文に線を引くようにしましょう。記述の問題を解くときは、その一文をもとに記述の解答欄を埋めていきます。へたに自分で記述文を1から書いたり脚色せず、本文をそのまま持って来てください。あとは字数からあふれた文字を削っていくだけです。

論説の問題はキーワードがわかりやすく問題に直結しますが、小説はこのキーワードが問題に直結するとは限らないので、小説の方が問題を解くのが難しいです。

では、その小説はどこに印をつけるのか。それは「感情に関わる一文」です。

小説の問題で多いのが「登場人物の気持ち」を答える問題です。ただ小説というのは直接的に登場人物の感情は書かず、読者に推測させながら読ませるものなので、どんな気持ちなのかわかりやすく書いてありません。だって小説を書いている小説家は、まさか自分の本が国語の問題になるとは考えずに小説書きますからね。

しかし、感情というものは何か「原因」があるからその「感情」になります。急に何の理由もないのに怒ったり悲しんだりしませんよね。その原因の部分は小説の本文に必ずあり、その原因になる箇所を探せばいいのです。

そして「どんな感情」なのか考えるときは、「正の感情」か「負の感情」でまず考えます。「正」なら「喜び・嬉しい・楽しみ」、「負」なら「悲しみ・怒り」などですね。人間の感情の種類はけっこう少ないんです。

「原因」と「感情」が一致すれば、小説の問題の8割方はできた状態です。

時間配分

ここまでできればかなり国語が読めるようになっています。そして最後に国語の問題でぶつかるのが「時間内に読めない」ことです。

「時間内に問題を解く」ことは国語に限らず、ほかの科目でも必要なことです。ここでは文字数の多い「国語」という問題の時間配分の目安をお伝えします。

2段構成(1ページが上下に分かれている問題)で見開きページが約10分です。これは10分で見開きを読むのではなく、2段構成の問題が2ページ分なら20分、3ページ分なら30分で解き終わるということです。

最初は全然時間が足りないと思います。それでも、何度もこの時間で問題を解くうちにこの時間に慣れていきます。私の経験上、この時間配分が本文を正確に読み、記述問題も書き終えるMAXの時間だと思います。

他に接続詞や段落構成を意識するなどありますし、大学受験のようなマーク式問題と記述問題ではアプローチの仕方がさらに細かくなりますが、それは今後の記事で書いていこうと思います。

今回はまず基本的な国語の問題の解き方をお伝えしたので、国語が苦手な人はここからやってみてください!